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原因1:不適切な歯科治療

歯の噛み合わせが悪くなる原因の中でも多いのが、不適切な歯科治療によるものです。なぜ、歯科治療によって噛み合わせが悪くなるのか、その原因について解説していきます。

なぜ歯科治療で噛み合わせが悪くなるのか

歯科治療イメージ画像たとえば、歯科治療などで抜歯をし、その後、義歯などを入れずにそのまま放置しておくと、その分スペースが空き、ほかの歯が動いてしまいます。すると、噛み合わせはどんどん悪くなってしまいます。

また、虫歯の治療において、多くの場合、虫歯になった部分を削っていきます。削った部分を補うために、金属などの詰め物をして調整しますが、この詰め物がしっかりと噛み合わせを考慮したものでないと、噛み合わせが悪くなります。

虫歯を治療してクラウンを入れる際、噛み合わせを確認するかと思います。上下の歯をカチカチ噛んでみたり、噛んだ後にすり合わせてみたりして噛み合わせをチェックするのですが、このとき、クラウンの高さが高いと、違和感があるのですぐに気づくことができます。

厄介なのが、クラウンの高さが低い場合です。クラウンが低い場合には違和感がないので、噛み合わせが合っていると勘違いしてしまうのです。その結果、本当は正しい噛み合わせでないのに気がつかず、そのまま過ごしてしまい、さまざまな症状が出てきてしまうのです。

噛み合わせに影響をおよぼすのは下あごのずれ

人間は、側頭筋(耳の中心より上から、こめかみのあたりにある筋肉。奥歯をかみしめると動くところ)と、咬筋(頬からあごにかけてある筋肉。奥歯をかみしめると膨らむところ)の働きによって、下あごを自由に動かすことができます。

下あごが自由に動かせるおかげで、いろいろな食べ物を咀嚼できるのですが、下あごが自由に動かせてしまうせいで、下あごがずれ、噛み合わせに影響を及ぼしてしまうともいわれています。

けれども、人間の自然の歯には「咬頭傾斜(こうとうけいしゃ)」があります。歯を「イーッ」としたとき、上の歯と下の歯が山型に噛み合わさっているのがわかるかと思います。この、ギザギザとした噛み合わせが咬頭傾斜です。このようにギザギザと噛み合っているおかげで、下の顎がずれすぎるのを抑えています。

歯の治療には注意が必要

人間の自然の歯には、咬頭傾斜がありますが、虫歯などの治療によって、この咬頭傾斜に不具合が生じてしまうことがあります。

虫歯の治療の際に、必要以上に歯が削られてしまったり、高さの合わないかぶせ物などによって、咬頭傾斜がなくなってしまうことがあります。咬頭傾斜がなくなってしまい、下あごがずれて口が開きにくくなったり、あごがずれることによって頭や首が傾き、やがては全身のバランスが崩れてしまいます。体のバランスが崩れると、肩こりや頭痛、めまいなどの症状が出てしまうのです。

また、歯並びの矯正をしようとして、マウスピースだけで治療した場合、噛み合わせが悪くなることがあるので注意が必要です。

歯の治療をすれば、歯の状態がよくなると思っているだけに、まさか歯の治療によって噛み合わせが悪くなるなんて思わないですよね。

けれども、不適切な歯科治療によって、噛み合わせが悪くなり、こうした症状が引き起こされてしまうことがあるということも知っておきましょう。